学芸大学駅から歩いて約10分。目黒通りのホテル「Hotel CLASKA(クラスカ)」。以前レストラン「Kiokuh」を利用し、お料理を提供されるたび、美しさにときめき、美味しさに魅了されました。閉館までに一度は泊まりたいと思っていたHotel CLASKAに、念願叶って宿泊できましたので、今回ご紹介させて頂きます。
Hotel CLASKAとは?
Hotel CLASKA(クラスカ)は、2003年「ホテルニューメグロ」をリノベーションし、デザインホテルの先駆けとして多くの人に愛されてきました。宿泊のみならず、レストランやギャラリー&ショップ・レンタルスタジオ・ウエディングと、複合施設として暮らしや文化を発信してきたホテルとなります。
CLASKAの名前は、「どう暮らすか?」=クラスカ という意味が由来となっているそうです。
残念ながら、2020年12月20日に老朽化による閉館が決定。予約は埋まりつつあるとのことですが、まだ空室はありますので、ぜひ行ってみたい!と思われた方は早めのご予約をおすすめします。
お部屋の種類
Hotel CLASKAの客室は、全部で20室。「Modern(モダン)」「Tatami(畳)」「Contemporary(コンテンポラリー)」「Story(ストーリー)」の4つの種類に分かれています。
宿泊の際にスタッフさんに伺ったところ、女性には特に「Tatami(畳)」のタイプが人気があるとのことでした。畳というと、海外からのお客様向けのように思われがちですが、Hotel CLASKAのお部屋は、木目調の床に畳が敷かれ、その上にベッドがある形。完全な和室ではなく、洋風とミックスしたモダンな雰囲気を感じます。
<Modern(モダン)>
Room No | 広さ | ベッドタイプ | 特徴 |
---|---|---|---|
401 | 46㎡ | ツインor ダブル | 56㎡のテラス付き、ジュニアスイート |
402 | 123㎡ | ツインor ダブル | 41㎡のテラス付き、スイート |
403 | 50㎡ | ツインor ダブル | サウンドシステム完備 |
501 | 35㎡ | ツインor ダブル | |
502 | 48㎡ | ツインor ダブル | |
503 | 38㎡ | ツインor ダブル | 大きなガラス張りのバスルーム |
504 | 35㎡ | ツインor ダブル | |
505 | 17㎡ | シングル | |
506 | 20㎡ | シングル |
<Tatami(畳)>
Room No | 広さ | ベッドタイプ | 特徴 |
---|---|---|---|
604 | 29㎡ | ダブル | 幅240cmのキングサイズベッド |
605 | 32㎡ | ツイン | |
606 | 36㎡ | ツイン |
<Contemporary(コンテンポラリー)>
Room No | 広さ | ベッドタイプ | 特徴 |
---|---|---|---|
601 | 24㎡ | ダブル | "彩色と無彩色" 杉板メイン、素朴感 |
602 | 24㎡ | ダブル | "彩色と無彩色" 草花の色をモチーフ |
607 | 38㎡ | ダブル | 2015年3月誕生 "itanoma" |
704 | 25㎡ | ダブル | 2013年9月誕生 "plain +" |
705 | 32㎡ | ツイン・ダブル | 2013年9月誕生 "touch" 土間 |
Story(ストーリー)
Room No | 広さ | ベッドタイプ | 特徴 |
---|---|---|---|
701 | 18㎡ | セミダブル | 2018年7月誕生 "In Praise of Shadows" |
702 | 18㎡ | セミダブル | 2018年7月誕生 "In Praise of Shadows" |
707 | 20㎡ | セミダブル | "scar" 古道具、倉庫で眠っていた物などを材料に |
ジュニアスイート Modern(モダン)401号室に泊まってきました
2020年11月、401号室に宿泊しました。「Modern(モダン)」のタイプで、Hotel CLASKAのジュニアスイートに当たります。お部屋よりも広いテラスが特徴で、エキストラベッドを入れて3名の宿泊も可能です。
3人泊まっても広々!46平米の空間
ツインベッドとエキストラベッドを入れ、大人3名での宿泊でした。テラスがあって開放的な雰囲気だからか、46平米と思えないぐらいゆったりと過ごすことができました。
エキストラベッドが入っているのに狭く感じないお部屋、良いですよね。家族でも、私たちのように女子旅でも使いやすいと思います。エキストラベッドは、もともとある2台よりは幅が狭いですが、実際に眠った友人も快適だったと言っていました。
お部屋にはスピーカーも付いているので、ipodやiphoneを繋いで好きな音楽を流せます。電源もベッドやデスクの横に複数あるので、3人でも困ることなく使えました。
ちょっとレトロなバスルーム
洗面所の黄色と、お風呂場の赤色。ちょっとレトロなお風呂は、とても居心地の良い空間でした。お手洗い・洗面所・お風呂が1つの空間になっており、洗面所とお風呂はガラス張りのドアで仕切られています。
シャンプー・コンディショナー・ボディソープはMarks&Web。嬉しいことに、人数分のミニボトルが用意されていました!1泊では使い切れなかったので、ありがたく持って帰りました。個人的にMarks&Webが大好きなので、嬉しかった〜。
お部屋より広いかもしれない、ゆったりテラス
401号室に入ってびっくりしたのが、本当に広いテラス!「お部屋より広いかもしれないね〜!」なんて言っていましたが、後から調べたら本当に室内より広いみたいです。
テラスのあるお部屋は限られており、隣のお部屋にはありません。そのため、お隣さんと目があってしまうかも、声が聞こえてしまうかな?などの心配は不要です。自分たちだけの空間を、満喫することができるのです。
真正面に見える鉄塔は、東京タワーでもスカイツリーでもありません。でも、なぜだか趣を感じる存在感。夕焼けの中に立っていると、つい写真を何枚も撮りたくなってしまいます。
テラスで頂く朝食で、最高のモーニング時間
401号室の個人的な最高ポイントは、朝食をテラスで食べられること!11月前半ではありましたが、朝であれば、1時間ほど外で過ごしても寒くありませんでした。
コロナ禍で、ベランダでお茶を楽しんだり、ホットプレートで焼肉をするお家も増えていると思います。私の家は、残念ながらベランダが小さいために体験することができず、ずっとテラスご飯に憧れていました。そんな憧れを、ホテルで叶えることが出来てとっても嬉しかったのです。
朝食といえば、レストランKiokuhもすごく素敵な場所なんですよね。でも、せっかくテラス付きの401号室に泊まられる方は、お天気が良ければテラスモーニングを体験するのをおすすめしたいです。
ここは本当に東京なのかな・・?と思うぐらい、広々としたテラスで、青空を見上げながらのんびりした時間を過ごせますよ〜!
朝食は、イングリッシュブレックファースト・和朝食・クラムチャウダー・フレンチトースト・グラノーラから選べます。
私はイングリッシュブレックファーストを頂きました。オムレツにベーコン・ソーセージ、サラダ。そしてクロワッサンなどのパンが3種類。ドリンクは2種類選べて、私は豆乳(ミルクを豆乳に変えていただけました)とホットコーヒー。
ぷっくりしたオムレツも、ジューシーなベーコンも。1つ1つが丁寧に心を込めて作られた、優しい味がしました。パンが3つ付いていることもあり、かなりお腹がいっぱいに!朝からとっても満足です。
ワーケーションにも最適なお部屋
401号室は、デスク・ソファー・テラスのベンチと、座ってお仕事をするのにぴったりな場所がいくつもあるお部屋でした。1人がテラスのベンチでオンライン会議をする一方、他の2人は室内で黙々と作業・・と場所を分散できるため、3人でもストレスなくワーケーション出来ました。
上の写真のデスクには電源と照明があるので、PCを開いた作業には一番適していると思います。(目の前のテレビのスイッチを入れないよう、ご注意ください・・笑)
少し疲れたら、備え付けのお茶やコーヒーでブレイク。ネスプレッソと、オリジナルのお茶が3種類(ジャスミン・ブラックティー・グリーンティ)入っていました。コーヒーも嬉しいですが、お茶の種類が豊富かつ美味しいといろんな風味を試せるので、いい感じに気分転換してリフレッシュできました。
ダイニング CLASKA Restaurant "kiokuh"
Hotel CLASKAのダイニングは1つ、フレンチ「CLASKA Restaurant "kiokuh"」です。ホテルに入ってすぐ、フロントの目の前に位置しています。宿泊しなくても利用できるため、閉館まではかなり予約が入っているようです。私たちは、今回残念ながらディナーの予約が取れませんでした。
私は9月に平日のランチで足を運んでいましたので、写真をご紹介します。こちらは栗のクレープ。味はもちろん美味しいのですが、見た目もすっごく美しくないでしょうか?いろどりと形、素材の生かし方。すべてが丁寧に作られている感じ。
大人気のため難しいかもしれませんが、閉館までにあと一度訪れたいと思っているレストランです。運よく予約が取れた方は、ぜひ楽しんで来て下さいね!
▶︎CLASKA Restaurant “kiokuh”を予約する
CLASKA Gallery & Shop “DO”(クラスカ ギャラリー&ショップ ドー)
Hotel CLASKAの2Fには、ギャラリースペース併設のショップ「CLASKA Gallery & Shop “DO”(クラスカ ギャラリー&ショップ ドー)」があります。アクセサリーからお洋服、タオル、キッチン用品まで色んな種類のアイテムがあるため、お気に入りを探すのが楽しいです。CLASKAオリジナルやコラボの商品もあり、こちらも閉店までに何か買いに行きたいな〜と思っております。
「どう暮らすか?」を問いかけたくなる、Hotel CLASKA滞在
日常の暮らしを「どう暮らすか?」と自分へ問いかけたくなる、Hotel CLASKAのお部屋。私自身も今回401号室に宿泊して、テラスで朝昼夜の流れを感じながら過ごす時間の美しさや、3人1室でも狭さを感じさせないインテリアの配置など、自分の暮らしをもう一度考えるきっかけとなりました。すぐには難しくても、自分の理想のお家やスタイルを知り、体験する機会になったと感じています。
12/20の閉館まで、泊まれるチャンスはあと少し。
こんなに素敵な体験をさせてくれるホテルがなくなってしまうのは、とても惜しく寂しいことではありますが・・閉館までの間、優しいホスピタリティを提供してくれるスタッフさんに感謝をしつつ、長い間ホテルを支えてきた建物に労いの気持ちが湧いたりしつつ。
もう一度、今度は別のタイプのお部屋に泊まりたいなあ・・と、今日も予約サイトを見ている私です笑。閉館までに泊まってみたいな、と思っている方。ぜひ今回のレポートが、参考になりましたら幸いです。

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note:ホテルマーケターのおしごと

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