コラム 読書メモ

妄想のススメ② 漫画はみだしっ子から学んだこと

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最近、

「やりたいことを紙に書くだけで、実現すると思っている人の考え方がきらい」

という趣旨のコラムを読み、分かるー!!と何回も頷いてしまったのですが

ふと

前に書いた 妄想のススメ という記事を読み返してみました。

妄想を推奨する理由として、私は

①しんどいことをわくわくすることに変えてくれるから

②妄想したことが現実に起こることがよくあるから

の2つを挙げていました。

この「妄想したことが現実に起こることがよくあるから」っていうことに対して、実は最近少し猜疑的。

想像しただけで夢が叶うっていうのは、

自分を前向きに動かす活力になればいいんだけど、

行動をしない自分への言い訳になったら危険だなと思ったからです。

確かに今までの人生、思ってるだけで実際に起きたことは何回もありました。

妄想のススメにも書いたように

演劇のオファーがきたとか、懸賞があたったとか

他にも、今日好きな人に会えるかも!とか思ってたら実際に会えちゃったりとか。

私は性格的にオメデタイところがあるので、

「やっぱり引き寄せの法則!!」

とか

「これって運命?!」

とか

その時は割と思ってしまうんですけど

それってただラッキーだっただけじゃない??

と、最近思うんです。

もちろん、「棚からぼたもち」的な幸運は嬉しいです。

考えてるだけで夢が叶うんだったらこんなにいいことはないし、

「ただの偶然」って思うよりも

「運命かも・・・!」とか「私ってやっぱり超運がいい!!」

とか思う方が、人生楽しい。

でも、その偶然に頼ってばっかりではいけないな、と思います。

例えばダイエットしようと決意したとして

「あと5キロ痩せたい!!

私は痩せて綺麗になって、このスカートを履くんだ!

よーし、しっかり念じたから、絶対叶うもんね~♪」

と自分に言い聞かせただけで

「さて、寝よ♡」
(さっき夜ご飯食べたばっかりだけど)

って何もしないまま寝てしまったら、そりゃあ痩せるわけがない。

運に頼って行動しない、ただの妄想乙女人間になってしまいます。

「あと5キロ痩せたい!!痩せる!私は痩せて綺麗になって、このスカートを履くんだ!

よーし、しっかり念じたから、絶対叶うもんね~♪」

って妄想を膨らませることで、自分の気持ちを前向きに持って行く。

その上で運動してみるとか、甘いものを控えてみるとか、痩せた時に着る服を買ってみるとか

何か行動しないと、自分の理想は手に入れられない。

行動の途中で、

ジムの割引使用券が手に入った!とか

セルライトに効くマッサージオイルを頂いた!とか

嬉しい幸運があれば、それはそれで楽しめばいい。

でも、

「行動が一番大事なんだったら妄想なんてしなくていいじゃん。時間のムダ。」

って思ったかというと、それは違うんです。

行動しなきゃ何も変わらないな、って思うようにはなったけど

やっぱり妄想は自分の人生においてすごく大切だと思っています。

小さい頃読んだ漫画で、とても印象的なシーンがあります。

「はみだしっ子」という、今は亡き 三原 順さんの作品。


家を出て、世間からはみだした4人の男の子たちの成長を描くお話です。

遭難や殺人、少年裁判など多くの事件を経て、彼らの内にあるものが浮き彫りになっていく中で、

三原さんは聖書や戦争を中心にたくさんの引用を織り交ぜています。

私が一番印象に残っていて、何かと考え方の中心にあるのがこの場面。



「あれは昔・・ドイツの強制収容所での話・・飢えで死ぬか・・ガスで殺されるか恐怖と過労と飢えの囚人達。ある日一人の仲間が部屋に飛び込んできてその日の夕陽が素晴らしいと言うんだ・・

囚人たちはよろよろと・・それでも外へ出て行く

世界ってどうして・・こんなにきれいなんだろう!」

 

「はみだしっ子」 第二巻 P230~231より引用これを読んだとき、小学生の私は大きな衝撃を受けました。

絶望的で、心も身体も打ちのめされ、明日死ぬかもしれない状況でも

人間は真っ赤に燃える夕陽を見て、美しいと思うんだ。

どんな状況でも、人は何かを美しい、きれいだと思い感動する心を持つことができるんだ

そう思いました。

実はこのお話には続きがあって

「その話を聞いた時ボクはー夕陽に感動した人々の心に湧き上がっていたのは祝福だと思っていた

きれいな世界を・・その時そこに自分が生きていることを祝福したと・・

皮肉は・・なかったのだろうか?世界は・・・なのに地上では人々は・・」

と、三原さんの戦争や虐殺に対する思いも垣間見れる場面になっています。

生まれてきた感情が祝福だろうと皮肉だろうと、彼らが夕陽を見てきれいだと思ったことには間違いありません。

ナチの強制収容所のような、極端な絶望的な状況が自分の人生に訪れるかは分かりませんが

どんな時だろうと、心を腐らせてはいけない。

心を生かし、世界を見ていれば、必ず美しいものや楽しいものに出会えるはず。

目で見えるものでなくてもいい。

自分の心の中で想像したものを見たっていい。

それが真っ暗な自分の心に、光を指す希望になるかもしれない。

と、小学生の私は強く思ったのです。

そんなの綺麗ごとだと思う人もいるかもしれません。

絶望的なつらい状況で、きれいなものや想像なんて役に立つわけがないと。

私は高校生の時、鬱病からひきこもりになり

その上オンラインネットゲームにはまり、

高校を2年間留年するという、なんかもう目もあてられないような状況だったのですが

その間はずっと、今の自分がいやでたまらなくて、自分なんて死んだほうがいいと思っていました。

内側からしか自分を見ることが出来なくて、

つらい、こんな自分は生きている価値がない、とひたすら頭の中をめぐる日々で

親にも学校にも迷惑をかけるし、学校も行ってないしで、正直最悪な2年間でした。

ある日、病院からの帰り道、女子大の入学式をやっていたんです。

そこで笑って写真を取り合っていた大学生たちはすっごくキラキラして見えて、楽しそうで

いいな~と思いました。

私もああなりたい!と思って、どうしたらあんなふうになれるんだろう?と思ったところ、

あ、大学生になればいいんだと思いました。

今は高校留年で周りからも白い目で見られてるし、病院に行く以外は人とも話せないし

もうダメダメな人生だけど、

もし大学に行ったら、浪人してる人だってたくさんいるし

高校留年を知ってる人もいない。

あんなふうに楽しそうになれるかも!!

と思うと想像がとまらなくなって

大検の仕組みを調べ、高校中退の手続きをして結局大学生になりました。

大学に行くという目標が出来たから、自分を外から見られるようになって

目標と今の自分との開きが見えて

じゃあどうしたら近づけるんだろう?と思うとやる気が沸いてきて、

ひきこもりも治って予備校に行きだして、その後は恋愛もしてお洒落もして友達もいっぱいできて、

今思うとですがリア充街道まっしぐらでした。

自分を変えたのは、やっぱり行動したことです。

大検をとって大学受験というステップを踏まなければ、楽しい予備校生活も大学生活もなかった。

でも、コンビニに行くのも重労働だったぐらい落ち込んでいた私が行動できたのは、

大学に行ったら楽しそう!っていう妄想が始まりだし、

楽しそう!って思えたことが、自分のくらーいひきこもり生活に光が差した感じで、

前向きになれたんだと思います。

だから、目標をかなえたり、現実にするためには妄想だけじゃ全然ダメで

行動するしかないんだけど

妄想は行動を後押ししてくれるし、自分の人生をわくわく楽しいものにしてくれる。

だから、私は妄想をススメます☆

最後まで読んでいただきありがとうございました

引き続き、シンガポールの妄想Tripをお楽しみ下さい!!

今日ご紹介した「はみだしっ子」、名言や気づきとなることばもたくさんありますが

何より、読み物としてすっごく面白い。

最近はキンドル版も出ているみたいなので、ぜひ読んでみてください。

私が持っているのはこの表紙のバージョン。全6巻まとめ買いできます。これはキンドル版なし。

表紙の絵柄が違うバージョン。こちらはキンドル版あり。

はみだしっ子の特集本も出ています。

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