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<ボナール展2018>国立新美術館で感じた、絵を鑑賞する意味

更新日:

2018年オルセー美術館特別企画「ピエール・ボナール展」
行ってきました。

いざ、視神経の冒険へ♩(キャッチコピー)

同じ時期に「東山魁夷展」も。
先に終わることもあり、こちらの方が混み合っていました。

国立新美術館は開放的な空間で、大好きです◎

展覧会の鑑賞だけでなく、ミュージアムショップや、
カフェでお茶をするためだけに訪れることもあります♩

500円で音声ガイドプログラムを借りてみました。

日本の展覧会では、音声ガイドをほとんど借りたことがありませんでした。

今年イタリアに行ったとき、ウフィッツィ美術館や
バチカン美術館で音声ガイドを借りたんですが
すごく良くて!

絵が描かれた背景を学べたり、
自分で鑑賞するだけでは気づかない解釈を教えてもらえたりして
展覧会の鑑賞がより楽しくなったんですよね。

なので、今回のボナール展も音声ガイドを借りてみました◎

ナレーターは神田沙也加さん。
ボナールの猫になりきったストーリーでした。

ニューヨークでもイタリアでも、海外では
ストーリー仕立てやキャラクター風の音声ガイドは
なかったので、初めての体験♩

ボナール展入り口には、飛び出る「黄昏(クロッケーの試合」の絵が。

みなさんこの前で記念撮影をされていたので、
人がいない隙にパシャっと急いで撮りました

(なので曲がってます・・笑)

注意書きを読んで気づいたのですが、
日本の展覧会は撮影禁止なんですよね。
海外だとほとんどOKなので、忘れてました!
危うく写真撮っちゃうところだった😅

ボナール展、すごくよかった。

「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナール

日本の版画展に影響を受け、自身でも浮世絵を集めて
参考にしたそうです。

ボナール展では、日本の絵に影響を受けたであろう作品を
集めて展示してくれているので、よりわかりやすいです。

ボナールの才能はグラフィックアート(広告)にも

ボナールといえば、裸婦。
特に奥さんの入浴シーンを描いた《浴盤にしゃがむ裸婦》が有名ですが・・

ボナールの才能は絵だけではなく、広告用のグラフィックアートにも
活かされていたんです。

フランスっぽい、少しのユーモアと皮肉が感じられる
グラフィックアートを鑑賞できます。

絵だけではなく、写真にも興味があったボナール

また、驚くことにボナールがポケットカメラで撮影した
写真もたくさん飾られているんです。

モノクロですが、どれも味があって
人々の顔つきが印象的で素敵です。

特に、《ル・グラン=ランスの庭で煙草を吸うピエール・ボナール》
では、スタイリッシュなボナール自身の写真が見れます。

恋の錯綜と愛の密度が魅力的

ボナールの作品には、恋と愛の物語が隠されていました。

奥さんのマルトとは、フランスの街角で偶然出会い。
当時マルトは、ボナールよりもずっと若い年齢を伝えていましたが、
結婚するときになって、年齢も名前も偽りだったことが発覚。

また、マルトの友人ルネとボナールは、なんと愛人関係にあったとか。
嫉妬したマルトがボナールに結婚を迫り、
2人の結婚後、ルネは自分で命を絶ってしまったそうです・・

哀しい話というべきか、情熱的な恋の話というべきか・・

この話を知らずにボナールの絵を鑑賞していると、
奥さんのマルトとの絆を感じ、穏やかな愛に包まれた人生だけを
想像してしまいます。

でも、マルトとボナール2人だと思われる絵で
2人がついたてで区切られているように描いた作品があったり。

マルトではなく、ルネの裸婦画ではないか?
と言われている絵があったり。

こうやって今はいない人の人生の
複雑に絡み合った糸を
絵を見ることで紐解いていける
なんて。

展覧会ってやっぱり面白いですよね!

《花咲くアーモンドの木》から学んだ、美術館で絵を鑑賞する意味


※こちらの写真は本物を撮影したのではなく、
ミュージアムショップで販売されている複製画になります。

ボナールの遺作「花咲くアーモンドの木」。
前から知っている作品だったのですが、
生で鑑賞して、画面越しにみているのとはまったく違う感動がありました。

きっと、本物の風景は、この絵のように
光り輝いて生の喜びに溢れた、色とりどりの世界ではなかったのではないでしょうか。

ボナールの部屋の窓から見えていた、アーモンドの木。
自分の命が長くないことを知っていたボナール。

もしかすると、花を咲かせるアーモンドの木をみて、
アーモンドの木は来年も花咲くけれど
自分は来年はこの世にいない・・と感じたのかもしれない。

そう思わされるほど、圧倒的な生を感じさせられる絵だったのです。
色遣いから、筆遣いから、絵に込められた思いが伝わってくるようで。

体が弱っていたボナールは、
自分だけではこの作品を仕上げることができず、
左下の黄色い部分は甥っ子のシャルル・テラスが手伝ったそうです。

「花咲くアーモンドの木」を見ていると、
何だかこみ上げてくるものがありました。

美術館には小さい時から何度も訪れ、
世界中のたくさんの絵を見てきましたが
涙が出るほど感動した作品は数えるほどだと思います。

複製画を買おうと思ったのですが・・
やはり本物とは色味もちがって、
感じるものがちがったのでやめてしまいました。
(最近の複製画はすごく進歩しているらしく、
クオリティは高いと思うのですが)

この時代に、生で絵を鑑賞する意味

インターネットで調べれば、簡単に世界中の絵が見られる時代です。
画面上や印刷物では、綺麗さや形はきちんと伝わります。

でも、やっぱり生で見るのは全然ちがう。

画家という1人の人間が、その手でキャンバスに向かい合い
筆をとってつくりあげられた作品。

写真や画面を通してしまうと、
絵に込めた思いや魂みたいなものが、感じにくくなってしまうと思います。

簡単に調べられる時代に、美術館に足を運ぶ意味。
生で絵を鑑賞する意味。

それは、画家が向き合った絵に
自分も直接向き合えることなのかな、と思いました。

おまけ①AITを体験してみた♩


国立新美術館では、カヤックと提携して
面白い取り組みをされていました。

AIT=「Art Immersion Technology」
描かれなかった風景を体感できる絵画体験。

絵=画家が切り取った風景と考えると
画家が実際に見ていた眺めは、もっと広いものであるはずです。

キャンバスに描かれなかった風景を再現することで、
画家の視界を体験する。そんな取り組みです。

ボナール展で展示されていた絵をもとに、
周りの風景を再現してくれています。

実際にボナールが見ていた(かもしれない)風景の中に立ち、
ボナールはこの一部分が印象に残り
切り取って絵にしたんだなあ・・と感じられて、面白い体験でした◎

展覧会の最後に、無料で入れます。

おまけ②ボナール展のミュージアムグッズ

母へのお土産にクリアファイルとマグネット。
自分用に2019年のカレンダー、トートバッグ、ティシャツ。

ティシャツのタグがピンクなのも、すごく可愛い。

後日、展覧会に行った母からお返しのお土産をもらいました笑

1つ1つ風味が違う紅茶です。
下に置いてあるカードが、それぞれの香りの説明になっています。

オシャレだ・・。

オルセー美術館特別企画「ピエール・ボナール展」
12月17日(月)まで!(毎週火曜日お休み)

10:00~18:00
毎週金・土曜日は20:00まで。ただし9月28日(金)、29日(土)は21:00まで

*入場は閉館の30分前まで。

国立新美術館 企画展示室 1E [東京・六本木]

〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2

公式ホームページ:http://bonnard2018.exhn.jp/

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