2020年11月、山形県あつみ温泉「たちばな屋」へ宿泊してきました。普段はホテル利用が多く、旅館に泊まったのは久しぶりです。
山形の素材をふんだんに使ったお食事に、ゆったり足を伸ばして温まれる温泉。山形の冬の始まりを、食と湯で満喫させて頂きました。
今回は、実際に泊まった離れのお部屋や、朝食・夕食のお食事の様子もご紹介していきますよ〜!

日本庭園に囲まれた離れ「環翠荘」で、お一人様宿泊
創業370年、歴史のある旅館「たちばな屋」。東館・西館・南館のある本館と、渡り廊下の先の離れ「環翠荘(かんすいそう)」に分かれています。
私が宿泊したのは、離れ「環翠荘」のお部屋。環翠荘は全10室のみの限られた空間で、錦鯉の泳ぐ立派な日本庭園に囲まれているのです。
今回は一人での宿泊でしたが、離れのお部屋は2名以上でしか予約ができませんでした。どうしても環翠荘に泊まりたかったので、2名分お支払いして宿泊をするつもりだったのですが・・
なんとたちばな屋の方からご連絡を頂き、1名プランへ変更を頂けました。優しい・・ありがとうございます。普段は環翠荘でもお一人様プランを出すことがあるそうですが、この時期はちょうど出していなかったとのことでした。
環翠荘のお部屋の魅力、たっぷりご紹介していきますね〜!
悠々と錦鯉が泳ぐお庭の眺め
環翠荘の特徴は、全客室からお庭が眺められること。全10室のお部屋は、池と日本庭園をぐるっと囲むようにつくられています。
ちなみに、お部屋には「やよい」「きさらぎ」など、それぞれ違う名前が付けられているんですよ〜。
池には悠々と大きな錦鯉が泳いでおり、とても優雅な気持ちになります。
窓を開けると、可愛らしい下駄が用意されていました。お庭の中を散歩することはできませんが、お部屋の外に出て眺めることができます。
1,000年の歴史!全客室にプライベート温泉付き
離れ「環翠荘」には、全客室にプライベート温泉がついています。なんと、開湯1,000年の歴史ある源泉!朝でも夜でも、好きな時に人目を気にせず入れる温泉は、とても贅沢です。
浴槽も床も木でつくられており、癒されます。私は夕方と夕食後に大浴場の温泉に行き、夜寝る前にお部屋の温泉に入りました。お湯が溜まるまで時間がかかるので、早めの用意がオススメです。
お風呂の前には洗面所が。基本的なアメニティやドライヤー、歯ブラシなど揃っていますよ〜。
副室にある掘りごたつは、懐かしの暖かさ
副室には、なんと掘りごたつが!11月の山形は冷えるので、とても嬉しかったです。今の家にはこたつがないので、懐かしい気持ち。おこたでぬくぬくしたのは、一体何年ぶりでしょうか。
温度も調整できるタイプで、使いやすかった。旅館だと仕事をするのにちょうど良い高さの机がないかも?と心配でしたが、掘りごたつはまさに!ワーケーションにぴったりでした・・笑
一人ステイには贅沢すぎたかも?10畳+4.5畳でゆったりの広さ
環翠荘のお部屋は、お布団を敷く畳の間・窓辺の談話スペース・副室の掘りごたつ、そしてお手洗いにプライベート温泉・・と、ゆったりした広さでした。
今回私は一人ステイだったので、とんでもない贅沢な感じ!お茶を頂くときは畳の間で、温泉に入った後の語らいは談話スペースで、そして寝る前に暖まるのは副室の掘りごたつで・・と、二人旅行でも時間と共に場所を変えて楽しめそうですよね。
女子旅でも恋人でも家族旅行でも、それぞれ楽しめるお部屋だと思います。
お茶でほっと一息
小さい頃、家族旅行で旅館にチェックインすると、まずは日本茶を淹れて一息ついた記憶があります。お茶の葉っぱが入った缶と、急須が必ず置いてあったような。
たちばな屋にも、日本茶とほうじ茶の2種類が置いてありました。お部屋に置いて下さっているお茶菓子と一緒に、ほっこり休憩タイム。
私が子どもの時は、お家で食後に日本茶を淹れて飲む習慣がありました。でも、最近はめっきりしなくなりましたよね。
もしかすると、世代によっては、お茶っぱと急須で日本茶を淹れた経験がない人も?そのうち旅館でも、日本茶の淹れ方の説明書きを置くようになるかもしれないですよね〜。
お茶の他に、コーヒーも用意されていました。過去には「コーヒーがなかった」という口コミもあったので、もしかすると環翠荘のお部屋限定なのかも?しれないです。
グラスやコップも用意されています。見てください、この美しいおちょこ達を!(暗くてごめんなさい)環翠荘のお部屋に、特別に置いてあると伺いました。このおちょこ、一体どんな時に使うのかというと・・
こんな時です!笑
夕食で頼んだ日本酒が飲みきれなかったので、お部屋に持って帰って頂きました。綺麗なおちょこで飲む日本酒は、さらに美味しいんだなぁ〜。幸せ。
檜の露天風呂と大浴場で、ゆったり足を伸ばす
画質が良くなくてすみません!たちばな屋では、もちろん大浴場も。あつみ温泉のまろやかなお湯を、ゆったり楽しめます。
大浴場は、内湯と露天風呂の2種類に分かれています。露天風呂は男女でしつらえが違い、女性は檜、男性は石造りだそうです。
元々お客様が少なかったこともありますが、
内湯も露天風呂も広めなお風呂で、ゆっくり足を伸ばして寛げましたよ〜。
大浴場に行くと、いつも自分のスリッパが分からなくなったりしますよね。
たちばな屋の温泉はクリップを挟むタイプで、良いなと思ったのでパチリ。
私は今回利用しませんでしたが、有料で貸切露天風呂もあるみたいです。「月の湯」と「星の湯」というロマンチックな名前。ベビーソープやマットも用意されているので、赤ちゃん連れのご家族も安心して使えますね!
お酒好きの皆さんにお伝えしたいのは、貸切露天風呂には冷蔵庫が併設されており、中には冷えたビール(有料)が入ってるそうです・・♪お風呂であったまった後のビールは、何であんなに美味しいのでしょうね。いいな〜!ということで、、
ラウンジでビール
そう、温泉で温まった後にやることといえば、ただ1つ!ラウンジで生ビールですよね・・笑
クリスマスムードのラウンジで、中居さんが注いでくれた生ビールをぐいっと頂きました。お風呂上がり、浴衣とスリッパの楽な格好で飲むビールは最高です。生きててよかったぁ・・

旅館ならではのおもてなし
たちばな屋には、旅館ならではのおもてなしグッズがたくさん。
浴衣
女性限定で、チェックイン時に着物と帯を選ぶことができるんです。好きな柄のお着物を選ぶのも、合う帯を見つけるのも楽しい〜!
ただ、こちらの帯はマジックテープではなく、本格的なタイプ。久しぶりに浴衣を着たので、合ってるかちょっとドキドキしちゃいました。
お部屋には元々浴衣が用意されてるのですが、そちらは簡単に着れるタイプだったと記憶です。
下駄
可愛らしく趣のある下駄。お部屋の窓から外に出る時に使います。カップルや夫婦で浴衣と下駄で写真を撮るの、素敵な思い出になりそうですね。
湯かご
お部屋から大浴場の温泉までは、浴衣でOK。タオルや下着を持っていくために、湯かごも用意されています。化粧水やら何やらでお風呂セットもかさむので、可愛いかごがあると嬉しいですよね。
中居さんの素敵なおもてなし
お部屋に案内してくれた中居さんは、同じ年代(もう少しお若いかも?)ぐらいの女性でした。
お着物での動作1つ1つがぴしっと決まっていて、それでいて優雅。久しぶりに本格的な旅館のおもてなしを受けて、背筋が伸びる思いでした。素敵だなぁ〜。
夕食
今年は旅館の夕食について、SNSでの炎上もございましたが・・笑
私は食べること大好きなので、てんこ盛りの旅館ご飯をとっても楽しみにしておりました。
お刺身から焼き魚、煮物、そしてメインのしゃぶしゃぶ。全てのお料理、美味しくぺろっと頂いてしまいました!
期待していた通りのボリュームと、期待以上の美味しさ〜!あつみ産「桜美豚」のしゃぶしゃぶは特に絶品でした。
お米は炊き込みご飯と、白米(はえぬき)の2種類を味わえます。
デザートはりんごと、可愛いプチガトーショコラ。
ご飯をたくさん頂いてお腹いっぱいだったので、
ちょうど良いボリュームのデザートでした。
山形旅行らしく、日本酒も頼んでみました。飲みきれなかった分は、持ち帰ってお部屋で飲んでOKとのこと!これは嬉しいです。
夕食会場には、クリスマスツリーが。
旅館なので和の雰囲気が強いですが、
ツリーがあると温かな気持ちになりますね。

朝食
朝ご飯から火を使うとは、なんと豪華なんでしょうか?頂く前からワクワクします。
たちばな屋は、朝と夜でお米の種類がちがうのです。夕食は「はえぬき」、朝食は「つや姫」。
2種類とも美味しかったという感想になってしまい、食レポだったら即クビになりそうなのですが笑。
お魚はお皿の下から火を付けて、温めてから頂けるようになってました〜!たくさんお料理があると、温かいメニューも冷めてしまうのでこれは嬉しい。
粋な仕掛けじゃないですか・・?
たちばな屋の周辺をお散歩 マップももらえる 足湯 㒼国屋
チェックイン時に、たちばな屋周辺の手作りマップを頂きました。歩いて回れる距離で、おすすめの足湯カフェもあるとのこと。
翌日にぜひ!と仰って頂いたので、チェックアウト後に荷物を預かって頂き、ぶらぶらお散歩してきました。
こちらはお隣の老舗旅館「萬国屋(まんごくや)」さん。他のお客様のお話を聞いていると、萬国屋とたちばな屋にそれぞれ1泊ずつされている方も。歩いてすぐですし、旅館のハシゴも良いですよね。
たちばな屋から歩いて5分ほど。目的地に着きました!旅館のスタッフさんオススメの足湯カフェ「ChittoMotche(チットモッシェ)」です。
外には、無料で使える足湯が。こんな広い足湯見たことないぞ・・笑。
中はカフェになっていて、カフェで注文したドリンクは足湯に浸かりながら飲めちゃうんです。
私はわらび餅が入った抹茶ラテにしました。ふわふわクリームと、中に入ったわらび餅が美味しい〜。そして誰もいない足湯に入りながらの抹茶ラテ、贅沢すぎる〜!
外は結構寒かったですが、足湯の温度が高めだったので、足からぽっかぽかに温まりました。
たちばな屋から近いので、宿泊の際はぜひ行ってみてくださいね!

庄内空港からのアクセス
東京から山形県へは、新幹線で行く方も多いですよね。私は飛行機(ANA)で羽田空港→庄内空港へ。
その理由は、庄内付近(あつみ温泉とスイデンテラス)に宿泊を計画していたからです。この辺りは、新幹線よりも飛行機の方が近くて便利かと思いますよ〜!
庄内空港→連絡バス(約30分)→JR鶴岡駅→特急電車(約20分)→JRあつみ温泉駅→無料送迎(約5分)
あつみ温泉駅からは、事前予約制の無料送迎(タクシー)があります。駅前に流しのタクシーはいなかったですし、送迎を予約されるのが良いと思いますよ!
ちなみに庄内空港からの連絡バスは、飛行機の時間に合わせて運行されています。
途中で2泊目に泊まるスイデンテラスを通ったので、たちばな屋からこのバスで行けるのか〜!と思ったのですが・・普通の時間には運行していないバスでした笑
その代わり飛行機が着いてからすぐに乗れますし、便利なバスですよ。
(預け荷物がある場合は、空港の外に出るまで結構時間がかかるので、もしかすると置いていかれちゃうかもです・・)
あつみ温泉たちばな屋で、山形の食と湯を満喫する
あつみ温泉たちばな屋は、歴史と趣を感じる旅館。
地元の方々の温かな接客と、山形の素材を使ったお料理。
そしてあつみ温泉の湯。東北らしさ、日本らしさを十分に味わえる宿は、一人旅でもたっぷりと楽しめました。山形の食と湯を満喫する旅、良いものですね〜。

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